BASEBALL GRAPHICS

竹尾での展示のための作品。窓際に掲示し表裏両面から見れる環境であったため、野球(イニングのオモテとウラ)をテーマとした。
実際に行われた1993年の日本シリーズ第7戦、ヤクルトスワローズ対西武ライオンズの試合をモチーフに、9回×表裏で計18枚製作した。
上または下のアルファベットと数字はチーム名と得点を表し、左の数字は打順、真ん中は守備位置、右は背番号を表している。三振であったりセンター前ヒットであったりという結果をそれぞれグラフィックにしている。

というのが表向きのテーマで、実はもうひとつテーマがある。
時々自分が使っているPhotoshopがエラーを起こして、元の画像とは似ても似つかない壊れた画像を表示することがある。最初はびっくりしたが、よく見るとおよそ人間には作れそうもない複雑で論理の破綻した(エラーなので当然だが)画像で、普段の仕事におけるデザインの「意図」みたいなものは軽く吹き飛ばしてしまうような、強烈なビジュアルだった。
「偶然性」に重きを置いた芸術運動として「ダダ」があるが、デジタルの時代の新しいダダなのかもしれない。そういったことをグラフィックの展示作品として定着させようと試みた。

デザイン:本間洋史
2020年